⑥後継社長に信頼が集まる組織づくり編_濱川さん編


Q.変革を拒む古参社員との関わり方を教えてください。

私は3年前に経営者になりました。
それまでの会社は、当時の社長の力だけで引っ張るような会社で、ルールも何もなくやってきました。

結果、社員は言いたいことを言いたい放題に言ってしまったり、反対に、自分たちに都合の悪いことは、見て見ぬフリをしたり・・・ぬるい環境となっています。

このままではダメだと思い、代表就任から様々な改革に取り組みました。

もちろん、改革の「か」の字も知らない社員たちなので、イチからすべて伝えています。

若い社員は、だんだんと変化をしてきたと感じていますが、やはり古参社員は、なかなか自分たちのやり方や考え方を、変えようとせず、反発的な態度をとっています。

直接、本人にも伝えていますが、「考え方は自由でしょ」という態度で、なかなか変わりません。

なので、現在は、何が良いのか悪いのかをはっきりさせるために、会社としての評価制度を明確にしていき、それをもって、古参社員と話をしていこうとしています。

このやり方についてはどうでしょうか。また、変革を拒む古参社員との関わりのポイントがあれば、教えていただきたいです。(神奈川県 経営者 O様 設立:未記入 業種:教育(学習塾経営)従業員数:15名)

 

(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)


A.変えるべきは、「古参社員様」ではなく、「あなたと古参社員様との関係」ではないでしょうか?

 

ご質問いただき、ありがとうございます。東京拠点の濱川です。

今回のご質問は、変革を拒む古参社員様との関わり方ということで、現時点では、評価制度を作り、古参社員様に示すという手段を考えられていらっしゃるということですね。

 

また変革という意味では、「ぬるい環境」をどうにかしたいということかと思いますが、人事評価制度云々の前に、あなたが考える「変革」についてもう少しお聞かせいただきたいなと率直に感じました。

 

あなたの言う「ぬるい環境」は、「自分にとって都合がいいことしか言わない、やらない」という状況を許してしまえる社員様同士、または環境があるということかと思います。

 

私も、その状況そのものは良い状態だとは思えませんが、一方で、あなたが理想としている状態もこの文面からは読み取れませんでした。

 

感じ受けるのは、「古参社員を変えたい!」という強いメッセージです。

 

是非、ご自身に置き換えて考えていただきたいのですが、自分の行動や言動について、他人から「変えろ!」「変われ!」というメッセージが伝わると、どう感じますか?

 

ほとんどの方は、自分を「否定」されたという感覚を持ち、よほど相手が「自分のためを思って言ってくれているんだ!」と思える関係性がなければ、少なくとも好意的な感情は芽生えないのではないかと思います。

 

あなたとのこれまでの関係、また影響力にもよるかと思いますが、ご質問文にある反発的な態度をとってこられるということであれば、恐らく、あなた自身の存在は、古参社員様にとっては恐怖の存在にはなってはいないものの、少なからず、軽んじられてしまっているところがあるのではないかと感じました。

 

変えるべきは、「古参社員様」ではなく、「あなたと古参社員様との関係」ではないでしょうか?

 

この現状が変わらない限り、人事評価を作ったところで、運用は一切されないかと思います。

 

また、あなたのご質問からは、人事評価を「盾に」古参社員様を従わせようというニュアンスを感じます。

 

ご質問にある古参社員様との関わりのポイントということですが、まずは、「変えよう」とすることを止めてみてください。

 

考えるべきことは、いかに「変える」かではなく、いかに「活かす」かです。

 

あなたの、古参社員様に関わるスタンスが、そのまま伝わってしまっているのだと思いますよ。

 

古参社員様は、長年働かれていらっしゃるわけですから、どう努力しても、すぐには手に入らない「経験」を持たれていらっしゃる貴重な人材のはずです。

 

 

その経験値が高い社員様をいかに「活かす」か。その社員様たちをあなたが「扱いづらい古参社員」というフィルターでしか見られていないのではあれば、とても勿体ないことだと思います。

 

 

まずこの瞬間からできることとしては、お1人お1人に対して、「活かしたい」ところを見つけるところから始めてみてください。

 

それが見つかったら、次にあなたが目指している状態をお1人お1人に伝えて、「変われ」ではなく「協力依頼」をしてみてください。

 

きっとこれまでと違う反応があると思います。

 

 

 


統括マネジャー 組織人事コンサルタント濱川 桃子(はまかわ ももこ)

2009年、新卒社員として株式会社ソリューションに入社。入社直後からトップ営業マンとして同社で活躍し、後継経営者様を中心にクライアント企業様の組織作りに従事する。
2013年には福岡拠点の立ち上げメンバーに選抜され、たった1人で福岡拠点を軌道に乗せることに成功し、7名の社員を受け入れ、達成し続ける拠点運営を確立した。
その後、本社配属され営業企画として同社のサービス体系・仕組みづくりに注力している。

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