Blog 経営者の悩み相談

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⑥後継社長に信頼が集まる組織づくり編_濱川さん編

17/07/20
質問:「あなたにはついていけない」と言われて、社員の半分が辞めました。

Q.後継経営者です。社員についていけないと言われました

経営者は、会社の未来を示すことが役割かと思いますが、その伝え方についてアドバイスがほしいです。

10年前に父から会社を継ぎ、もっと会社を良くしたい一心で理念を創り、行動規範を創り、ビジョンを示しましたが、突然、多くの改革をしすぎたために、「あなたにはついていけない」とある社員から言われ、半分以上の社員が辞めていきました。

自分自身にも、反省することがあったので、今の社員には、何かやっていきたいことがあっても、いきなりは伝えず、少しずつ気づいてもらうようにしています。

しかし、まだまだやりたいことは頭の中に溢れているため、それで本当にいいのかという迷いも生じています。

どんな伝え方をしていけば、改革も進み、社員も疲れずに伝えることが出来るでしょうか。

(東京都 経営者(2代目) 業種:板金塗装 従業員数:15名)

 

(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)


A.社員様にあなたの考えに納得していただけるように歩み寄ることが先決です。

 

ご質問頂きましてありがとうございます。

東京拠点の濱川です。

 

2代目経営者様ならではのお悩みですね。

 

まず、もし、あなたが改革をスムーズにしていくために、ご自身の【伝え方】を反省されているとしたら、残念ながらきっと、そこを改善しただけでは、また同じようなことが起こってしまいそうだなと感じました。

 

10年前に半分以上の社員様が辞められてしまったということで、想像するに、あなたにとってこの出来事は社員様とコミュニケーションを取る上で、一種のトラウマのようになっているのではないかと感じ受けます。

 

また、会社を継いで10年が経った今でも、社員様に対して、気を遣われていらっしゃる様子が文面から伝わってきましたので、社員様とのコミュニケーションは、今も探り探りな状態なのかなとも思いました。

 

きっと当時の経験から、ご自身の「コミュニケーション」に対して、何かしら課題を感じられているのではないでしょうか?

 

そのため、いま社員様への【伝え方】に目が向いていらっしゃるのだろうと想像しました。

 

しかし、少し考えてみてください。

 

 

あなたが、かつて行なった、理念・ビジョン・行動規範を示すという改革によって、社員様が辞めてしまったということですが、本当に、そうでしょうか?

 

私は、それだけで、半分以上の社員様が辞めるということは、さすがに、ないのではないかな?と思います。

 

きっとあなたにとって、様々な改革をされたことは、会社を想っての行動だったのだと思いますし、それ自体はとても素晴らしいことだったと思います。

 

ただ、社員様から「あなたにはついていけない」という言葉が出てきたのは、「その改革自体に負担を感じたから」という理由ではないと思いますよ。

 

では、何が原因だったのかというと、改革自体がどうこうというよりは、恐らく、社員様に、会社を引き継ぎ、次々と改革をされるあなたに対して、

 

「社長は、これまで自分たちが頑張ってきたものを全て【否定】したり、現場の状況を無視するような【正論】ばかりを言う」

 

と感じさせてしまったことが原因だったのではないかと思います。

 

 

実は、新しい試みや伝えたいものがたくさんある時には、その内容や量以上に、社員様の声を“聴く”ということがポイントになります。

 

なぜなら、当然ながら、実際にその改革に応じて動く社員様にも、想いや考えはあり、それを聴かずに、新たな試みばかりを指示すれば、社員様は、自分たちの想いや考えは、無視されたと感じるからです。

 

つまり、失礼な書き方をすると、あなたのことが【嫌い】になってしまったからこそ、「あなたにはついていけない」という言葉が、社員様から出てきたんだろうなと思います。

 

これは、【伝え方】の問題というよりも、どれだけ、それまでの間に「社員様の声に耳を傾けていたか?」という社員様とあなたとの人間関係の積み重ねから引き起こされたことではないかなと思います。

 

もしかしたら、もっと複雑な何かが絡み合っていると感じられているかもしれませんが、大概の問題の本質は、実は非常にシンプルです。

 

きっと多くの社員様の判断基準は、「負荷があることだから、やりたくない」ではなく、「納得がいかないことだから、やりたくない」のはずです。

 

あなたの立場からのみで、全ての物事を考えれば、社員様が「やりたくない」と思われる理由や言い分は、いつまでも見えてこないと思いますし、お互いに歩み寄ることも出来ないと思います。

 

 

まずはそこを理解することが、いまの状態から抜け出すための第一歩です。

少しずつ伝えるのではなく、少しずつ、社員様に歩み寄ってみてください。

 

是非、勇気を持って。

 


統括マネジャー 組織人事コンサルタント濱川 桃子(はまかわ ももこ)

2009年、新卒社員として株式会社ソリューションに入社。入社直後からトップ営業マンとして同社で活躍し、後継経営者様を中心にクライアント企業様の組織作りに従事する。
2013年には福岡拠点の立ち上げメンバーに選抜され、たった1人で福岡拠点を軌道に乗せることに成功し、7名の社員を受け入れ、達成し続ける拠点運営を確立した。
その後、本社配属され営業企画として同社のサービス体系・仕組みづくりに注力している。

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