⑦厄介な社員の扱い方編_濱川さん

17/06/22
質問:俺が社長なのに、社員は言うことを聞かないんです

Q.若い社員との関わり方がわかりません・・・

製本を営む会社です。

入社半年未満の社員との関係がどうもうまくいかないので、悩んでいます。

以前の私は工場長と営業を掛け持ちしていた時代もありましたが、ここ6年ぐらいは右腕社員に作業全般と作業指示、新人職人育成を任せ、私は、現場作業以外をやっています。

新しく入ってきた人間は、私が作業をやっていた時代は知りません。

また古参社員を中心に、私は「現場を知らない」と言われます。
そんな中で右腕社員に、新人の作業を教えさせるんですが、自分の目から見ると作業の教え方が雑で、いろいろ目についてしまいます。

外出から戻った時などに、たまたま目にし、新人に指導をするんですが、すごくムッとし、なぜか新入社員の私に対する態度が、日に日に悪くなります。

曰く、「ポッと来て、いろいろ怒ってすぐ帰っていくのが気に入らない。」とのこと。

それで、そうかと思い、新人ではなく、新人に教えた右腕の教え方を注意すると、右腕社員は悪くないと、新人がかばいます。

結果、なぜか私一人だけが悪者扱いになります。

作業をよく知らないし、教えているところも知らないくせにと。

しかし私が言わなければ、効率が悪いやり方なので、初めに直したいのですが、言うとなぜか頭ごなしに怒っているという風に映り、教えた右腕の肩ばかり持つようになります。

そういう社員は、如実に態度が悪くなり、早々に退職してしまいます。

不思議なんですが、私の事ややり方が嫌いになるだけで、右腕やその他の社員は嫌いでないし、作業そのものも嫌いではないらしいのです。
自分は製品をきちっと早く正確に作りたいので、教えるべきことは、教えたいと思います。

なのでどのように接すればいいのか、私自身が教えたほうがいいのか。

それともその効率の上がらないやり方を、新人社員との関係性や右腕との関係性を重視し、黙認したほうがいいのでしょうか。

(千葉県 経営者 社員数:約15名 業種:製本業)

 

(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)


A.あなたは、ご自身を「被害者」だと思われていませんか?

 

ご質問いただき、ありがとうございます。

東京拠点の濱川です。

状況を詳しくお書きいただき、ありがとうございます。

 

率直に申し上げると、「あなたと新人社員様」「右腕社員様と新人社員様」の“関係性”云々、“効率”云々ということが問題ではないと思います。

色んな感情や出来事があるせいで、本当の状況について、きちんと捉えづらくなっているのではないかと、この文章を通して感じます。

 

さて、新人社員様に、あなたが直接教えた方がいいのか、もしくは今の状況を黙認した方がいいのか。

 

こちらのご質問に関しては『どちらもNO』です。

なぜ、NOなのか。

 

その背景をお伝えする前に、失礼を承知の上で感じたことをお伝えさせていただければと思います。

 

失礼ながら、あなたは昔から、そして今もずっとご自身のことを【被害者】だと思っているのではないでしょうか?

何度読んでも私にはこのご質問の文章からそう感じてしまうのです。

「なぜか私1人だけが悪者扱いに・・・」
「なぜか頭ごなしに怒っているという風に映り・・・」
「右腕の肩ばかり持つように・・・」
「不思議なんですが、私の事ややり方が嫌いになるだけで・・・」

 

このような言葉の1つひとつから、あなたからの寂しさの感情や「否定されている」という感情がうずまいていらっしゃるのだと見受けられます。

就任時期は、こちらの文章からは分からないですが、工場長と営業を掛け持ちされていたということから、恐らく社歴は長いのだろうと、想像しますが、あなたはずっと嘆き続けているのだと思います。

 

もちろんあなたが努力していないとは、一切思いません。

 

ただ、あなたの置かれている環境に対して、そして、あなたの周りの人に対して、

 

「なんで認めてくれないんだ!」
「なんで効率の悪いやり方しかできないんだ!」
「なんで・・・」

 

きっと常にネガティブな感情を抱え、相手の悪いところばかりに、つい目がいき、「自分自身がこんなに頑張っているのに・・・」と。

 

それをもう何年もずっと繰り返し続けているのではないでしょうか。

ちなみに、今回のご質問への回答はとってもシンプルです。

 

あなたは6年も前から、作業全般と新人教育を右腕社員様に任せているのですよね?

であれば、効率が悪い云々の話は、今、出てきたことでしょうか?

・・・きっと違いますよね。

ずっと思っていたのに、なぜ、まだ解決出来ていないのでしょうか?

 

解決できておらず、ずっと不満に思っているのに、それでも【任せる】ということをされてきたとしたら、残念ながら、あなたが6年間されてきたのは、“任せる”ではなく、ただの【放任】です。

 

何も認めていない人に「任せたから」という言葉だけをかけていたとしたら、相手からしたら、とても悲しいことだと思いますよ。

 

なぜならそこには、あなたからの【信頼】がないからです。

 

 

現状であれば、あなたとあなたが右腕社員だと思われている方とで、新人教育についてや、今の作業について、ぜひもっと議論してみてください。

 

まずは、そこからです。

そしてその右腕社員様本人のことを、ちゃんと見て差し上げてください。

 

6年も作業全般を頑張ってくれているのであれば、もしかしたら、あなたよりも出来ている部分も実はたくさんあるのではないですか?

 

そこを、あなたは見ようとされていますか?

どんなことに拘りをもって今、作業をしているのかをあなたは、ご存知ですか?

 

確かに効率云々に関しては実際に改善出来るところは多々あるのかもしれません。

 

しかし、ご自身で6年も前から任せていると言っているのであれば、あなたがやっていることは、いくら正しくても「重箱の隅をつつくようなことだけを言う人だな」という印象しか、社員様には残らないと思います。

 

新人の方の反応も別段驚くようなことではなく、この状況から察するに「そうなるだろうな」と私も思います。

 

あなたからすれば、右腕社員様と新人社員様が結託しているように見えてしまうかもしれませんが・・・恐らくそうではありません。

改めて、質問させていただきますが、新人社員様から、右腕社員様を、どう思ってもらえることがいいとお思いですか?

 

 

「頼りになる上司がいて仕事がしやすいな!」

 

そんな風に思ってほしいと思いませんか?

であれば、経営者のあなたがするのは、右腕社員様がいないところで、新人社員様に「あいつについていけば安心だから、頑張ってね!」といった、声かけをすることではないでしょうか。

そして右腕社員様に対しては、作業全般や新人教育について、任せっぱなしにするのではなく、

 

しっかり定期的に方向性を固めていくような場を持ったり、色々とリクエストなどを伝え合えるような場を持ったりすることが重要かと思いますよ。

 

会社の問題が尽きることはないと思います。

 

しかし、まずはご自身について、そして、ご自身のコミュニケーションの取り方について、ぜひ、見直してみてください。

あなたからのご質問にあった、

 

“一人だけ悪者になる”“嫌われる”

 

もちろんそれは、人である限り心地よいものではないと思いますし、傷つくことですので、できれば感じたくないことかと思います。

 

しかしそんなことが、あなたの経営者としての判断基準となり、行動に影響するとしたら良くはないと思います。

あなた自身がどう見られているかよりも、問わせていただきたいのは、

 

あなたが社員様に対して【愛情】を持って関われているかどうか。

そこが一番気になることです。

大変失礼なことを申し上げてしまったかと思いますが、心を込めて書かせていただきました。

 

また挑戦後の変化などをお聴かせいただければ、嬉しいです。

 


統括マネジャー 組織人事コンサルタント濱川 桃子(はまかわ ももこ)

2009年、新卒社員として株式会社ソリューションに入社。入社直後からトップ営業マンとして同社で活躍し、後継経営者様を中心にクライアント企業様の組織作りに従事する。
2013年には福岡拠点の立ち上げメンバーに選抜され、たった1人で福岡拠点を軌道に乗せることに成功し、7名の社員を受け入れ、達成し続ける拠点運営を確立した。
その後、本社配属され営業企画として同社のサービス体系・仕組みづくりに注力している。

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