「勝負強い」とは負けにも強いこと
ソフトブレーン創業者宋さんのメルマガより!
「勝負強い」という言葉があります。しかし、この言葉のイメージを調査したところ、ほとんどの人は「勝利に強い」、つまり「よく勝つ」というイメージを持っているようです。
負けに強い人こそ本当に強い人だと僕は思います。勝った時は誰でも強気です。
しかし、負けた時も平常心と自信を失わず、淡々と次の戦いに備える人はなかなか少ないと思います。
新規事業は10個やって2,3個が当たれば良い方です。つまり、大半の新規事業は負けるのです。株式投資も必ず損する株が出てくるのです。事業で失敗することや株で損を出すことに強くない人は結局、最初から手を出さないか、途中から早く諦めるかのいずれかになります。
北海道で最初にスキーを習った時のことを鮮明に覚えています。先生に基本的な滑り方から教えてもらえるかと思うと、なんと転び方から教えてくれました。
「必ず転ぶから、まず転んでもすぐ立てるようにしましょう。そして転んでも怪我をしないようになりましょう。」と言われました。
「転ばないのではなく、転びながら前進する」。たぶんこれが事業と人生が共通している本来の姿だと思います。強い人は転んでも早く立ち直る人のことであり、転ばない人のことではないでしょう。
美談と伝説に登場する「常勝将軍」は現実の世界ではどこにもいません。才覚と経験があれば勝利する確率が高くなることは間違いありませんが、負けないことはまずあり得ません。しかも、よく勝つ人ほどたまに負けると深刻な打撃を受けるものです。勝利に慣れて負けに耐える体質を失っているからです。
親を経験した方ならお分かりですが、子供にあれこれ言葉で教えてもなかなかそのとおりになれないものです。たぶん経営者や管理職も部下に対して同じ思
いを抱いている方も多いかと思います。
なぜこんなことになるかというと、それは親と上司は勝つためのことを教えるからです。営業のノウハウといえば間違いなく営業の成功談です。ノウハウの本のタイトルはだいたい「失敗しない・・・」が決まり文句です。
負けへの恐怖心からか、我々は勝者の言葉によく耳を貸します。言葉の中身よりもその言葉を発する人の方が重要だと考えてしまいます。無数の言葉が飛び交う世の中で、価値の高い情報を効率的に得るための戦略としてやむを得ない側面があることは認めます。しかし、せめて勝者だけではなく、敗者、特に大いに負けた人の話に耳を貸すともっと貴重な情報を得られると思います。
強い組織とはよく勝つ組織ではなく、負けと危機に強い組織です。強い社員とは実績の多い社員ではなく、負けから立ち直ってそのノウハウを組織のものにする社員です。強い人とはエリートコースを歩み続ける人ではなく、逆境を克服し常に前向きな人です。
急いで子供に受験などの勝ち方を教えるよりも、人生の転び方、負け方を先に教えた方が長期的な視野でみると子供のためになると思います。
負けは投資であり、負けはコストであり、負けは勉強であり、負けは勝ちへの布石です。「勝負強い」とは、勝っても負けても平常心を保ち、次への備えを
怠らないことです。
負けにも強くなる!そう考えると私も結構負けに強いように思います!
勝つ為に執着心はもっと強いですが!!
来年はソフトブレーン社のグループ会社のソフトブレーンサービス社が主催するプロセスマネージメント大学の講師をやらせていただきます。


